メディア掲載情報

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2013.10.01

メディア掲載情報

雑誌「コロンブス(2013.10)」に掲載されました

シニア世代の能力を引き出す新しいタイプのM&Aを提案!!

4つの拠点を持ち、約80名の従業員を抱える税理士法人TOTAL。
代表社員の高橋寿克氏は「これからはもっとシニア世代と女性の力を活用していく」と話す。
では現在、どのようにしてシニア世代と女性の力を生かしているのか。
その取り組みについて聞いてみた。

業務内容についてお聞かせください。

東京と千葉に4か所の拠点を持ち、税理士、司法書士、行政書士によるワンストップサービスを展開しています。そのため、支援内容は税務・会計や人事・童夢、経営相談など多岐にわたっています。また、当社では従業員一人ひとりにプロフェッショナルになってもらいたいと考えており、職員には原則的に税理士資格の取得を目指してもらうようにしています。また、試験を受ける職員には試験休暇をとってもらえるような制度も導入しています。

今年4月、井上総合会計事務所(井上貴司所長)と合併していますが、その背景についてお聞かせください。

少子高齢化社会において、今後、成長産業となってくるのは医療・介護といった分野であることは間違いありません。しかし、とくに医療に関しては人脈や信頼関係がないと、なかなか参入することができません。ならば、医療関係に強く、経験豊富な税理士さんをタッグを組むことで、医療・介護の領域を拡大することができないかと考えるようになったのです。

ですから、今年になって医療関係に強く、経験豊富な井上貴司先生と出会えたことは本当にうれしい出来事でした。井上先生は年齢的な問題で誰かに事務所を託したいと考えており、私は経験豊富な税理士さんを迎え入れたいと思っていたので、まさに両社にとって渡りに舟の話だったのです。また、私と井上先生はどちらも「顧問先とともに歩みたい」という考え方を持っていたので、その後の話は非常にスムーズにすすみました。

合併後の調子はいかがでしょうか。

井上先生は素晴らしい人脈と営業力、そして行動力をお持ちで、その力を存分に発揮してくださっています。おかげで、新規の顧問獲得も順調にすすんでいます。また、井上総合会計事務所の職員たちも前向きに仕事に取り組んでくれているので、この合併は大成功だったと実感しています。

シニア世代の方々の力を生かすためには、どのようなことがポイントになってきますか。

そもそも、いまの60代の方々は日本の高度成長を牽引してくれた底力を持っていますから、その力を積極的に生かすことが肝心です。たんに規模拡大をはかるために合併をすすめるのではなく、合併によってシニア世代の方々の力を最大限に活用するということを、念頭に置かなければならないのです。

しかし、世の中を見渡してみると、再雇用されたシニア世代の方々は、どういうわけか窓際に追いやられたり、雑用だけを任せられたりすることが多く、しだいにヤル気を失っているように見受けられます。たしかに、高齢なので若者に比べてパソコンの取り扱いは苦手だし、体力もないかもしれませんが、シニア世代の方々はそれを補ってあまりあるほどの人脈や経験を持っています。それを活用させていただこうということです。

M&Aの際に注意しなければならないことはありますか。

しっかりと情報分析を行い、何よりも経営者同士がビジョンを共有できるかどうかを確認しなければなりません。私のもとにはこれまでも複数のM&Aの案件が持ち込まれましたが、いずれも情報分析した結果、社風が合わなかったり、相手の経営者とビジョンを共有できなかったのでお断りしてきました。しかし、今回のM&Aに関しては、井上先生に初めてお会いした時から気が合うように感じましたし、ビジョンを共有できると確信することもできました。この感覚が非常に重要なのだと思います。 逆に相手の規模や資産だけに注目したM&Aは失敗しがちなので要注意です。社風がうまくマッチしないと、従業員同士の意思統一やモチベーション向上がはかれずに空中分解してしまいますから。

ところで、税理士法人TOTALでは女性が働きやすい職場づくりにも力を入れているそうですね。

シニア世代と同様、30代の女性の力を生かすことも重要です。多くの女性は結婚して出産を機に会社を辞めてしまいますが、30代といえば、仕事にも馴れ、その能力を大いに発揮できる時期でもあります。であれば、彼女たちに結婚してからも安心して働ける環境を提供し、結婚後、出産後も働いてもらえるようにすればいいのではと考えたのです。ですから当社ではかなり前から産休や育児休暇をキチンととってもらい、産後は個々人の希望に合わせてパートタイムでも働いてもらえるような業務体制を整えています。結果、女性の離職率がイッ気に減少し、女性がいきいきと働いてくれるようになり、業務効率が大幅に上がりました。

今後の展望についてお聞かせください。

シニア世代の力を生かすM&Aに成功したので、これからは顧問先にも同様の手法を提案していきたいと思っています。顧問先同士のマッチングはもちろんのこと、広くM&Aを希望している企業を集めて、成功事例を積み上げていきたいですね。

これからも独自性溢れる提案で、中堅・中小企業を元気づけてください。
本日はありがとうございました。