メディア掲載情報

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2014.05.01

メディア掲載情報

雑誌「月間実務経営ニュース(2014.5)」に掲載されました

ブログによる「営業」からブログによる「採用情報」へ

ブログを書くまで

私がブログを始めるきっかけになったのは、山本憲明先生のブログです。もう、今から10年近く前の話です。ブログのサービスも始まったばかりで、「BLOG=WEBの日記かな」くらいにしか社会的にも認知されていませんでした。
開業「準備」時代を綴った彼のブログは、ブログを商用で使うという発想も当時としては画期的で、会計事務所経験がないにもかかわらず開業前から見込み客が列を作り、開業1年でお客様がブログ経由で50件にもなっていました。ホームページは持っていましたが、ブログを知らなかった私には、同じ船橋市に住む彼は衝撃的でまぶしかった。何とかついていかないとと彼のブログを読むことからはじめました。

ブログによる「営業」

遅ればせながら見よう見まねで「開業日記」を書きはじめましたが、今から思うと「いい時代」で、ポツリポツリですがブログを見たお客様からの問い合わせが増え始めました。
私がブログによる「営業」に力を入れていた頃のスターブロガーがブロガーサミットの発起人でもある木村聡子先生と大林茂樹先生でした。昨年、久しぶりにブロガーサミットでお二人にお会いして、戦友と再会するような、なつかしさを(一方的に?)感じました。特に木村先生の「税金まにあ」(KIMUTAXカフェ の前身)には内容では最初から勝てないと思いましたね。圧倒的な質・量で勝負にもなりません。内容で勝てないなら、テクニカル勝負でブログランキングをいじって天狗になったりと、若気の至りで、今から思うと恥ずかしいこともしていました。
最初のうちは頑張れば、毎日のようにブログ記事を書けますが、やがてその頻度は週1、隔週となり、月1回になると熱もだいぶ冷めてきます。もともと飽きっぽい性格ですし、「営業」で使うブログはもういいかなと。幸い、組織で営業出来ていたのでブログで私自身を売る必要はなくなってきてもいました。以後、開業日記は、忘れたころに更新し、お客様にも「更新しないの?」とプレッシャーをかけられる始末です。

ブログによる「採用情報」

うちは、7~8年前は年率50~60%くらいの成長が続くという異常な状態で、営業力に人の採用が追いつかない状態でした。私自身も、採用や労務管理が苦手で、どんな人をどう採用すべきか、どうフォローするのがいいのか手探りの状態でした。
たくさんの就職希望者の方と面接させていただき、たくさんの方を採用しました。そして、たくさんの失敗をしてきました。特に、事務所とのミスマッチのために辞められた方も多かった(最近ではだいぶ定着率が上がってほっとしているところです)。
税理士業界は、就職希望者と会計事務所がうまくマッチングできていない。会計事務所未経験者に厳しく、上手に育てられていない。こんな問題意識から作ったのが、「税理士事務所・就職転職マニュアル」というブログです。

税理士事務所は入社しないと内容がわからない。所長次第のロシアンルーレットみたいなもの。でも、それでは困ります。ミスマッチが起こるのは会計事務所側の情報発信不足、就職希望者側の情報収集能力・分析力不足によるでしょう。ミスマッチ解消に貢献できれば…。
最近まで、税理士業界は人が採用しやすかったので結構いい加減な姿勢の事務所も多く、就職希望者・会計業界のためにと思って書き続けていました。
就職希望者からの質問を受け付けているのですが、真摯に回答するうちに彼らの悩みがよくわかり、人を見る目を養うきっかけにもなりました。こちらも7年目になり、おかげさまで、就職希望者はもとより、税理士の方にも読んでもらうことが増え、業界内での知名度は上がりました。
以前は、会計事務所の就職情報を詳しく書いてあるサイトやブログはあまりなかったのですが、最近では、だいぶ増えてきました。私のブログがコピーされたり、引用されることも。それに伴い就職希望者は、以前に比べると情報・知識も増え、他方、会計事務所も採用難もあり情報発信を積極的にしたり労働環境の改善を目指すところも出てきました。多少は税理士業界に貢献できているのかな?
その一方で、より上手に、より巧妙に(事実の一断面を切り取ったり、統計のマジックを使う)採用広告をする会計事務所も出てきました。そういった広告に負けることなく、公平で、役に立つ情報をお届けできればと思っています。

税理士と今後について

税理士試験はつらくて大変な試験です。一定期間の下積みも必要です。仕事と勉強・家庭の両立も大変です。そして、税理士事務所は荒稼ぎできる商売ではありません。
それでも税理士は地域のベンチャー起業家、経営者、資産家といったお客様に感謝され、お客様の成長を一緒に喜べる、やりがいのある仕事です。自分の心にうそをついて仕事をしたり、無理にセールスする必要もない。社会的にも「先生」として一定の評価をしてもらえる。 正しいことを正しくすすめてお客様に、「ありがとう」と感謝される。
私はこの仕事が大好きです。仕事は楽しいですよ。

残念ながら、税理士業界参入者の減少が続いています。一人でも多くの方に素晴らしい会計人になってもらいたいものです。会計業界が良い業界になるよう、業界に入ってくれた若者を失望させることが減るように願っています。
今年も、税理士法人TOTALはたくさんの新入社員を迎えることになるでしょう。受験・家庭と仕事の両立、そして資格を取り、または子育てが終わったら、より成長して自己実現ができるのかが課題になります。そんな働く人々の思いを形にし、明るく楽しい税理士事務所・税理士業界にするにはどうしたらいいのか。そんなことを考えながら、ブログを今後とも書き続けていきたいと思っています。
私もいつのまにか50歳が近づいてきています。ブログも、livedoorからamebloに、そして、ワードプレスを使うとホームページとブログを区別する意味がなくなり、さらに、FACEBOOKをはじめとするSNSの発展と続き、媒体は時代とともに変わっていきます。LINEのあわただしさについていけず、年齢のせいかな、なんて弱気の虫も。いえいえ、気持ちだけは少年の頃とあまり変わらないつもりですし(髪や体型はだいぶ…)、若い税理士の皆さんと話すのも楽しみです。いつかブロガーサミットでお会いしましょう。