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会計人コースに掲載されました


代表社員 高橋寿克「私の独立開業日記」が掲載されました。

税理士を目指すまで

私は、働き者の両親のもと、当時船橋一の農家の12代目として生まれました。中学から開成学園に進学し、成績は上の下くらい、クラスで成績トップだったこともあります。生意気にも東大法学部を出て、官僚、国会議員になり、「世のため人のため」働こうくらいに考えていました。

初めての挫折が、10代半ば。原因不明の奇病により体調を崩し、大学受験に失敗し早稲田大学に進学。1年間、いい加減に過ごしましたが、大学の成績はたいして勉強しなくても「優」ばかり、自分の頭脳を証明したくて、司法試験に挑戦、約1年間の勉強で択一試験に合格しました。

当時、択一1年合格はかなり珍しく、法学部以外では皆無に近かったと思います。論文試験を前に再び体調が悪化し、勉強を続けられなくなりました。

30歳までは生きられないだろうという極限に近い状態がしばらく続きましたが、徐々に回復、度重なる挫折の末、消去法の理由で選んだのが、税理士です。簡単に合格できて、地元でゆっくり楽をして生きていける資格だろうくらいに考えたのです。税理士試験について、あまりよく知らず、間違いだったことに後々気づくのですが。

税理士試験は甘くない

26歳で税理士受験を開始、1年間は受験勉強に専念し、5科目一発合格を目指しました。
本気で勉強したのですが、記憶力と字を書くスピードが足りず、残念ながら、3科目合格どまりでした。
翌年、残り2科目を甘く見て、競馬にのめりこみ(馬券の師匠・悪友が、今は猛烈に働く税理士です)、法人税1科目のみ合格。税法一科目を残しました。

結果発表前に千葉県の地元密着の中堅事務所に就職、基本からじっくり教えていただきました。県内一利益を上げており、会計の技術が高い事務所に就職できたのは幸いでした。
最初の事務所はその後の会計人として成長を左右するので、技術や方向性についてよく考えた方がいいでしょう。 仕事は一生懸命こなしました。お客様に感謝され、楽しかったですね。

税務について自分で調べて考えることも徹底して行いました。技術の多くはこの時期に磨きました。 ただ、最後の1科目の合格に5年かかりました。税法科目は、理解しているだけでは足りません。体で覚えてはじめて合格になります。後に、それが実務で重要なのだとわかるのですが、受験生の自分には理解できず苦しみました。

勉強と仕事の両立はかなり難しいですね。頭の使い方が違うので切り替えが出来ません。将来が不安定な状態で受験を続けるのは辛いものがあります。最終的には事務所を退職し、受験に専念して合格しました。当税理士法人が試験休み・短縮勤務を設けたり、専門学校の費用を持ち、大学院進学を勧めるのはこのときの経験から、一人でも多くの仲間に税理士になって欲しいからです。

独立から今日まで

その後、都内勤務もしましたが、地元で仕事をしたくてあまり計算せずに独立しました。
独立した当時はヒマでした。営業がわからず、たくさんの異業種交流会に出席したり、色々試行錯誤をしましたが、結果はなかなか出せず、ほとんど仕事はありませんでした。忙しくなってきたのは開業から4年近くたってからです。

税理士法人TOTALでは、ノウハウを共有し、私以外の税理士や有資格者も営業をしています。「飛び込み」も「ノルマ」も「テレアポ」もないから楽ですし、営業技術も身につきます。
現在、税理士法人TOTALは秋葉原と船橋の2本部でスタッフ30名、税理士、司法書士、社労士、行政書士が在籍し、関与先は400社、年率30%増、約100社のお客様が増えるペースで成長中です。

起業した会社が中小企業から、中堅企業へと成長する過程を、共に歩んでいきたい。その過程で、お客様も成長し、事務所のスタッフや私、そして税理士法人も一緒に成長したい。税務だけでなく、金融、労務、許認可、IT等、TOTALに支援する総合会計事務所を目指しています。

現在意識しているのは①業務の標準化、②教育・研修、③女性の活用です。
働く人のスキルアップ、生産性・給与の上昇、事務所規模の拡大のため、もちろんお客様のために業務の標準化に積極的に取り組んでいます。例えば法人の申告書を一つ書くために、約400箇所のチェック項目を設けて、複数人がチェックすることで、品質の維持と効率化を図っています。

標準化を着実に行っていくためにも、教育・研修は欠かせません。中途入社や未経験の方が無理なく早く実力を発揮してもらえるよう、また税制改正等の情報をアップデートするように適宜、実施しています。 また、優秀な女性の方が埋もれると社会的損失です。会計事務所は出産や子育てをしながらキャリアを継続できるので女性には特に良い仕事だと思います。家庭との両立支援のため、フレキシブルで居心地のよい職場作りを進めています。
私自身、以前は仕事一辺倒でしたが、最近は少しずつ家族と過ごす時間を増やしています。子供と過ごすと良いリフレッシュにもなります。家族のためにもワークライフバランスは大事ですね。

税理士を目指す皆さんへ

先日、高校の同窓会があり、久しぶりに多くの方と再会しました。昔はあいさつもあまりした記憶がない元クラスメートからもフランクに話しかけられました。今回の「会計人コース」の執筆は中央経済社で要職にある彼からの依頼です。
時の流れを感じるとともに、形は違ってもやはりお互い「世のため人のため」働いているのだと再認識させてもらいました。

最近、税理士を目指す人に、ミスマッチなく良い会計人になってもらいたいという思いで、「就職・転職 虎の巻」というのブログを書いています(http://blog.livedoor.jp/zeirisisyusyoku/)。

税理士の仕事は面白いです。お客様に感謝され、社会的にも評価していただけます。税理士になると、自覚と責任感も生れます。実際に税理士にならないとわからないこともたくさんあります。税理士を目指す皆さん、仕事と受験の両立はつらいですが、一日も早く合格しましょう。